幼稚園教諭の仕事は子供たちと過ごす時間は5時間ほどにもかかわらず、帰宅は毎日遅くなっていたのが事実でした。
子供たちと過ごす時間以外、一体何に時間を割いていたのでしょう。一番印象的なことは「掃除」。
朝は掃除から始まり、掃除に終わる、実際は終わることなくそこから職員会議が始まるのですが「掃除」は大事な仕事でした。
子供たちが安全に過ごすために、保育室、園庭、園の周辺の掃除は毎日丁寧に行っていましたし、プラス、飼育小屋の掃除、飼育動物の世話など園によっては農園の手入れなどもあるかと思います。
真夏の暑い時は、保育終了後の疲れた体にキツかったことを覚えています。ここだけの話、こんなに毎日綺麗に掃除しなくても・・・と思うこともありました。
私の勤務する幼稚園では年に何回か芋掘り用の畑の手入れも教諭たちで行っていました。掃除ではないのですが畑の手入れをすることも「芋掘り行事」のために大事なことでした。
そして学期末には毎回大掛かりな「大掃除」を半日かけて行います。
特に年度末には保育室を新学年の子どもたちが気持ちよく使えるように、全てクリーニングします。
ロッカー、お道具箱の名前シール剥がしや下駄箱などを教諭たちでピカピカにします。
更に幼稚園では、毎月の季節にあった保育室の飾りつけ「壁面装飾」を手作りしていました。画用紙で切ったり貼ったりして季節を感じられる装飾をします。
更に更に、お遊戯会・運動会・作品展などの行事ごとの準備が加わります。
また日常的に書類作りと記入がとても多いです。代表的なものでは、児童記録という子供の成長を記録するものがあります。毎日書くものと、1年間をまとめたものがあります。
児童記録は保護者から要請があれば、いつでも開示しなくてはならない書類のため神経を使う書類でした。
また、保育には欠かせない日案、週案、月案と期間ごとに保育のプランを練り書類を作り、園長先生の許可をいただかなければ保育できません。
このように、保育以外の準備に多くの時間を費やし念入りに準備ができてこそ、日々の保育ができると言っても過言ではないでしょう。
子供達のあらゆる行動に対しての立ち回りができなければ、準備不足で満足な教育ができなくなってしまう恐れもあるので教諭達はたくさんの準備に時間を使っているというわけです。
その日一日を子供達と楽しく安全に過ごしながら、教育のめあてを常に意識して過ごしているのです。
色々書いてしまいましたがザッとまとめると、
教諭の1日は朝の掃除に始まり、「保育時間」、保育終了後の掃除に終わり、そして職員会議、記録記入、明日の保育の準備をしているといった感じです。